パワ男とどこかへ旅行する夢を見た。パワ男は足をなぜか怪我しているので、わたしが車椅子を押し夜の街の静寂を往く。百貨店に入ると雑貨コーナーにチェスボードが置いてある。小学生くらいの男子たちがチェス勝負をしないかと誘う。車椅子の後ろにおしゃれな板チョコレートがたくさん入った箱があるから、パワ男に勝てたらあげようかな、負けてもあげようかな。また外を歩いていると、通り沿いの建物の3階に良い雰囲気のバルコニーが見えた。あそこでパワ男の作ってくれたディナーを食べたらすごく素敵だろうな、と見上げていると「ああいう照明を付けるのも良いかもしれない」とパワ男が二人の家の話をする。嬉しくて、そうだね、良いよね、とフフと笑ってその夜はパワ男の頭をかき抱いて眠った。少しふわふわで、リネンの匂いだけがした。実際に抱いていたのはボロボロのタオルケットだからそうなのだろう。
次に、レイとぷくちゃんと私は電車に乗っていた。大学に向かわなければならない。別ルートで先に行くと言うぷくちゃんと別れ、本を買い求めるレイに付き添って本屋に立ち寄る。彼が目的のものを探す間ぶらぶらする。スマホが落ちていて周りの客も自分のではないと言うので店員に押し付ける。レイはお目当てが在庫無しだったためにやたらデカい予約票3枚をぴらぴらさせながら戻ってきた。電子じゃ嫌なんだよね?と聞けば紙のほうがいいとかなんとか言葉少なに返すので、だと思った!とニコニコしてゆるい階段のいくつかをスキップで降りた。ぷくちゃんが三輪バイクで合流する。秋の爽やかさのない雨上がりで、地面は落ち葉と泥でぬかるんでいる。ぷくちゃんに道案内を頼むと三輪バイクで進むので、ねえちょっと速いよ笑と、後を追って駆け出す。レイがついてきているかはわからない。多分自分のペースで歩いてるんだろうな。レイはこういう時走ってついてきてくれる人っぽいんだけど。
最後の私はなんか構造物を生み出せる能力っぽくて、津波から人々を守るため、海に堤防や消波ブロックを出現させた。堤防を先に作ったらちょっと浜にその小波が押し寄せちゃって、先に消波ブロックつくったほうが良かったなと思った。船に乗った民間人たちに、これから波が入ってくるが、ギリギリまで水面に顔を出して一分くらい耐えましょうと大声でアナウンスする。皆に手を一列に繋がせていると不安になったリアル取引先のマダムがスマホがないとうろついているので、呼び寄せて手を握った。船室に流れ込んできた波は顔まで上がってくることはなく、船はものすごい勢いで移動を始めた。茨城的な海岸からディズニーシー的なよく夢に見るところへたどり着き、外国人キャストを見てアメリカのディズニーに来ちゃったのかも!とはしゃいだ。話しかけた外国人キャストはバックトゥーザ・フューチャーのドクみたいな人だったので、時間軸を移動したのかい?といった趣旨のことを返されていやそうではないんだが…と会話はうやむやに終わる。濡れた木組みの足場にはよくわかんないかわいい黄緑のウミウシみたいなのがいて、踏んづけそうになったのをよけたらかわいいピンクのウミウシみたいなのに進化した。船乗ってるならとっとと沖まで逃げたほうがいいんじゃない?
考えてみたら、他人に絶対に弱味を見せたがらないパワ男を車椅子に乗せ出歩いている点、わりとはっきりとものを言い切る節があるレイが口ごもり一つも笑顔を見せなかった点、解釈違いながらここが己の限界かと悟る。
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